卒業研究は学部学生が行うものとはいえ、まがりなりにも「研究」です。

三回生までの講義とは異なり、与えられたものをそのまま消化すれば済むというものではありません。自ら考え、自らそれを実行することが必要です。

この「研究」には、自らの研究に必要な基礎学力の取得や情報の収集、実験計画の構築・遂行、実験データーの整理と解析、論文の作成と口頭発表が含まれます。むろん、これらすべてを適切に行うことは決して容易なことではありません。

しかし、それをやり遂げたとするならば、過去3年間の学部生活とは比較にならない確固たる力を手に入れることができるはずです。

以下、当研究室での卒業研究に関する注意点を記します。

卒業論文は必須

指定の期限までに提出できない場合、著しく内容が貧弱な場合については、就職・進学の決定の如何にかかわらずその卒業を認めないことがあります。 

卒業研究は必須

卒業「研究」を行うこと。なにかを「勉強」しただけではだめ。

卒業研究発表は必須

2月に行われる卒業研究発表会での発表は必須です。

ゼミへの出席は必須。無断欠席・遅刻厳禁

文献・研究報告を含みます。病気等特別な理由がないかぎり原則としてすべて出席すること。無断欠席、10分以上の理由のない遅刻は相応のペナルティが科せられると考えてください。またこれらが繰り返される場合はゼミへの出席を認めない=卒業を認めない、ということもありえます。 

卒論テーマは自分で選択する

卒業研究のテーマは5月いっぱいを目処として決定します(最終決定ではありません)。研究テーマは教員の指示に従い、各学生が責任をもって選択します。他の学生(修士を含む)とのテーマの重複は可能な限り避けてください。但し、学部で卒業する学生については、その独立性を考慮した上で同一/類似テーマを許可することもあります。 

学会発表、論文発表

次年度4月におこなわれる物理学会での学会発表を自力で行うことを一つの目標とします。修士に進む学生は、原則として修士修了までに複数回の学会発表を行う義務があるものと考えてください。また、修士の学生は、(英語)学術論文誌への投稿・国際会議での発表またはそれに準ずるものを修士修了までに一度は行うことが目標となります。 

単位、試験、就職

後期に入ると研究活動に多くの時間を必要とするので、卒業単位は前期のうちになるべくそろえておいてください(十二月、一月は卒業研究のため、試験勉強をするゆとりはほとんどありません)。また就職活動も計画的に行い、無駄な時間を費やさないように。卒業できなければ、進学、就職がすべてご破算になることを忘れないように。
(事実、毎年必ず学科で何人かはそのような学生がいる!!)